2016.2.27.『シェル・コレクター』

2016.2.27.『シェル・コレクター』

2016年2月27日(土)、映画『シェル・コレクター』の初日舞台挨拶が行われました!

出演者:
リリー・フランキー/池松壮亮/坪田義史監督

映画『シェル・コレクター』初日舞台挨拶レポート

【坪田義史監督】
びっくり箱を開けて、なんか変なものが飛び出したみたいな映画ですからね。
【リリー・フランキーさん】
いや、みんなそんな良い風には多分思ってないと思う。
【坪田義史監督】
まぁこういう感じで今日も2発ほど舞台挨拶してきましたね。

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主演のリリー・フランキーさんと坪田監督の軽快な掛け合いが楽しい初日舞台挨拶でした!沖縄渡嘉敷島での撮影裏話も必見です!

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【リリー・フランキーさん】
本当に初日においでくださいましてありがとうございました。
こちらの劇場はシャンパンが入ってまして、なかなかない事ですよね。で、僕は待ってる間にシャンパンを飲んでしまったもんですから、まるで自分が良い映画に出たような錯覚を今してるところです。
監督は神奈川県出身で、今日は監督のご両親、奥様、義理のお母様もいらっしゃってます。よく親戚にこの映画見せられましたねぇ(笑)
【坪田義史監督】
ちょっと迷ったんですが(笑)
【リリー・フランキーさん】
8才の娘さんはさすがに見せられないという事で今日は公文に行ってるらしいですよ。
【坪田義史監督】
全部そういう楽屋で話した事とかしゃべっちゃうんですね!
【リリー・フランキーさん】
そうなんです。3回目ともなると同じ事しゃべるのにも飽きはじめてるんです(笑)
そして池松君は今日は川崎に来るという事で、髪型のイメージは川崎のジャンキーのたまり場の店をやってるバーテンダーのイメージ。
【池松壮亮さん】
えぇと、あの、観て頂いたそうでありがとうございます。僕ちょっとしか出てないんですけど、すごく気に入ってて、ぜひ、川崎も行きたいという事で来てしまったんですけど、楽しんで頂けてたら嬉しいです。

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【MC】
映画楽しんで頂けましたでしょうか皆様。
<拍手>
ありがとうございました。カツアゲみたいな感じで拍手をもらいました。
【リリー・フランキーさん】
でもねぇ、終わった後に拍手をするって映画でもないですからね。
【坪田義史監督】
そうですね。僕の映画で終わった後に拍手が起こるとかそういうのはないですね。
【リリー・フランキーさん】
そうですね。初めてのこの映画の試写後関係者の人達だけ集めて観る試写で、終わった後水を打ったような静けさっていうんですか、普通お世辞でも呼ばれた人は拍手するんですけどね。
【坪田義史監督】
何かこう、観た人の視覚と聴覚を触発しておりますので、なんかこうぽや~んと。
【リリー・フランキーさん】
すんごいポジティブなんですよこの人(笑)
【坪田義史監督】
きっとですね、これ観終わった後、家帰って風呂入ったあたりでまたよみがえってきてですね、その時やっと分かってくるような映画なんですよ。

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【MC】
池松さん、お風呂でよみがえってくる映画ですよね。
【池松壮亮さん】
あぁ、そうですよ。…フリがすごいなぁ(笑)
観た後に圧倒されまして、どう捉えるべきかというところで。忘れかけた頃にまた風呂場で思い出したりとか。朝起きてボーっとしてる時に思い出したりとか。
【リリー・フランキーさん】
それはもうこの映画に出た事がトラウマになってるんじゃないですかね(笑)
なかなかね、この大きなシネコンで一年にどれくらい日本映画が回るか分かりませんけど、やっぱり僕らの子供の頃見てた頃はいろんな種類の映画があったんですけど最近は映画の種類が少ないというんですかね。まぁ、明快に物語をこうしっかり伝えて、感動すると、笑えると、泣けるとか、大体ね。
この映画みたいに何もないっていう、これくらいの叙情性が欲しいですね。なんだったんだろうアレっていう。そういう映画を僕ら観て育ちましたからね。
【坪田義史監督】
映画の表現の可能性は探っている映画だとは思います。
【リリー・フランキーさん】
考えるより何か感じてもらいたいなっていう作品ですね。

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【リリー・フランキーさん】
どうなんですか、地元で自分が子供の時来てた映画館で自分の映画が上映されるっていうのは。
【坪田義史監督】
そうですね。こないだ深夜に音量チェックで一人で自分の映画ずっと観てたんですけど、とっても贅沢な時間だなと思いました。
【MC】
ちなみに川崎というと実は割と沖縄とも関わりが深いところでもあったりして、チッタ周りってはいさいFESTAってやってますよね、毎年。沖縄の方にも縁が深いところだったりもしましたが、皆さん沖縄どうでしたか。
【坪田義史監督】
最高ですよね。
【リリー・フランキーさん】
この撮影場所がその、渡嘉敷島っていう那覇からフェリーで1時間10分ちょっとですか、1日それが2本出てて。
池松君は撮影2日間だったんですけど船が出ないとか、そういった理由で5日くらいいないといけないという。まぁあっちの方が諦めつきますよね。
【池松壮亮さん】
そうですね。なんかもう、やる事もないし。
【リリー・フランキーさん】
帰れないし。だからずーっとみんな3週間ぐらい渡嘉敷島に泊まってると。
監督が本当朝早くから撮影する割にけっこう夜遅くまで撮るじゃないですか。大体9時-10時なんですよ。
で、唯一その渡嘉敷島で夜遅くまでやってるハーフタイムって飲み屋さんがあるんですけど。もう早くしないとハーフタイム閉まるよ!って感じになってるんですよ。そこしかないから。東京とか関東でやるとお店なんか何軒もあって。行くとこもあってどうする?何食べる?みたいな。
俺らはもうハーフタイムしかないから。でもそれに慣れてくると、それで良いんですよね。

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【リリー・フランキーさん】
普通映画の撮影ってどこに何時入りとか言ったらみんなそこに呼ぶじゃないですか。そして着替えたらすぐに始まって、終わったらお疲れ様、とか監督とも共演者ともほとんど話す時間とかない訳ですね。
この映画はもう最初っから起きたらずーっと一緒。寝るのも寝るまで一緒。次の日も一緒、っていう映画なんで。
完全にシェル・コレクター合宿みたいな感じですかね。で、時々監督に、あの台本これ…どういう状況でこんな訳の分からない台詞を言うんですかってみんな質問するっていう。
やはりなんかそのファンタジーないつの時代なのかどこの国なのかも分からないお話だから、台詞回しとかも独特なので、台本で見てるとなかなかどうやって言うんだろうなって。
【池松壮亮さん】
そうですねー。どうしようかなぁと思いましたね。
【リリー・フランキーさん】
それをみんなけっこう、ねぇ、ハーフタイムで悩んで監督にこれってどう考えてもなんか、いかれてる感じになるんですけどどうですかって。
【坪田義史監督】
書いてる僕としてはこれすっごく面白いの書けたなって思ってて、パッと渡すと皆さん困惑されてて、落差がありますね。
【リリー・フランキーさん】
途中で、僕らも全員よし、監督の妄想に100%付き合おうっていう事になったんですね。
けっこう編集でなくなってるシーンとかぶっとんでるシーンがいっぱいあったんですけど、今となっては全部入ってると良かったなって。
そういうシーンはDVDとかになった時にディレクターズカットでどんどん入れてもらえれば。
【MC】
池松さんはここ頑張ったのにカットになってしまったっていうシーンはありましたか?
【池松壮亮さん】
僕は元々あまり出てないですからね。
【坪田義史監督】
むしろ池松さんのシーンをクライマックスに持っていこうという編集になりましたね。

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【リリー・フランキーさん】
亀のシーンっていうとあれですけれどね、あのシーンはやはり映像になるとモノローグとか撮ってる時とかは実際に聞いてなかったから、なんかちょっと、しんみりしました。あの亀良い芝居してますねぇ!どこの亀ですか。
【坪田義史監督】
あれもロケ地の渡嘉敷島の沖合で、毎日水中カメラマンが潜って撮りました。
一応こんな絵が欲しいみたいなものはリストは出してるんですけど。
【リリー・フランキーさん】
すごいと思います。
【池松壮亮さん】
あのシーンは本当に好きですね。
【坪田義史監督】
ちょっと残念なのは、あの亀の映像だけどこかの資料映像買ったんでしょうみたいな事を言われる事があり、いやいや撮ったんですよと。
色々とアーカイブ映像使ったんでしょみたいに言われると、いやいやこれは、この映画のために撮影したんだと。
【MC】
数々の海中生物が出てくるのをほとんど全部が撮り下ろしですね。すごく感動的だったと思います。

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【MC】
最後に皆様から一言ずつお願いいたします!
【池松壮亮さん】
お疲れ様です。どうもお世話になりました。初日から来て頂いてとても嬉しいです。
もう1回観に来るとか、人とお話ししてみて頂けると嬉しいです。ありがとうございました。
【リリー・フランキーさん】
今日は初日に足を運んで頂きまして、ありがとうございました。
そしてここは何よりも監督の地元でございますから、映画に対していろんな疑問があってもまぁそれは内輪のした事として、皆さんも飲み込んで頂ければと思います。
そしてご両親はね、自分の息子さんなのであれでしょうけれども、義理のお母さんがどういう思いでご覧になっているのかというのも、あるじゃないですか。
本当に、こういう企画は通りにくく、そしてなまじ通ったにしても自主制作的なものになったり公開されなかったりとかがすごくある中で、この場所でこの映画が実際に公開されるという事はなによりも嬉しい事ですし、こういう事がもっと増えれば良いなと思います。
【坪田義史監督】
この映画は観た人それぞれの、いろんな感想があると思っていて、みんな違ってみんな良い、そういう映画なんですよ。
だからもし良いなと思った人は僕と友達になってください。もし面白いなと思ったら、いろんなSNSとかそういうもので、広めて頂けたら良いなと思っています。今日はありがとうございました。

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登壇者の方々、ご参加頂いた皆様、ありがとうございました。

シェル・コレクター PG12

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